2014/05/17

羊たちの沈黙


 何年かぶりに観た。25年以上前の子供の時に一度観ただけだ。 映画は3つに別けられる。ひとつは一度観ただけでも色々なシーンや物語を覚えている作品、もうひとつは観たことは覚えているがシーンや物語はほとんど覚えていない作品、最後は観たことすら忘れてしまう作品。羊たちの沈黙は私にとってはひとつめの映画で、ほとんどの重要なシーンと物語を記憶していた。少年の私が感じたのは人生で一番面白く、かつ恐ろしい映画だった。 その恐ろしさはシーンの一つの記憶を書き換えていた。バッファロー・ビルが女装してダンスする自分を撮影しているシーン。私は女装プラスあの殺した女の革で作った服を着ていると記憶していたが、ただ単に女装していただけだった。また昔ビデオで観た時は股間にモザイクがかかっていたが、Blu-rayにはモザイクがなく、バッファロー・ビルが自分のナニを股に挟んでいるのが分かった、これはバッファロー・ビルを知る上で重要なところだ。 何十年ぶりに見ると恐怖は薄れていた。私がすでに少年ではないという事と、羊たちの沈黙以降このようなジャンルの映画が大量に作られ慣れたからだろう。公開当時、羊たちの沈黙のジャンルはホラーだったが、今ではサスペンスだ。 今改めて観ると、初めて観た時ほどの面白さと恐怖は感じなかった。もし私が20才くらいで初めてこの映画を観たとしたら、昔にしてはよく出来た映画程度の感想しかなかったろう。 だが重要なのは、ここから始まったということだ。プロファイリングから始まって、主人公が監禁されている囚人にヒントを貰いに行く、凶悪犯にマスクをつけて拘束する、上げればきりがないほど。 それともう一つ思い出したのは、ジョディ・フォスターの美しさだ。あんなに美しかったとは。あれは説得力だ。