2014/08/09

マラヴィータ/The Family/Malavita


【物語】※ネタバレあり

  ジョヴァンニは元マフィアだ。仲間を売り犬になった。飼い主の手を噛んだ犬は撃ち殺される、飼い主に。ジョバンニは家族と一緒にFBIに保護を受けて各地を転々としている。女房もジョバンニも二人の子どもたちも昔の暮らしを忘れられないので、行った先々で問題を起こすからだ。今回はノルマンディーの田舎町に送られる羽目になった。家族はなんとか馴染もうと努力して生活していた、彼らなりに。だが偶然、彼らの居場所は知られマフィアの暗殺部隊がやってきた、家族は彼らを逆に皆殺しにし、新しいセーフハウスへ向けて出発した。

【点数】
45点(百点満点)

【感想】※ネタバレあり
 辛うじてつまらなくはないが、決して最高に面白い映画では決してない。決してない。
 監督・脚本リュック・ベッソン 製作総指揮 マーティン・スコセッシ 出演者はロバート・デ・ニーロ ミシェル・ファイファー トミー・リー・ジョーンズ ディアナ・アグロン。これだけそろったら、もうちょっとくらい面白くても良さそうだが、大して面白く無い。 ここ10年位のリュック・ベッソンはあれなので、こんなもんだろうとは思っていたが、思ったままだった。
 全体的にバランスが悪い。少しリアルな路線のコメディなのか、振り切ったアホなコメディにしたいのかわからない。
 問題のひとつは殺し屋たちだ。こいつらが振り切ったアホなコメディのように間抜けなのくせに、全体のトーンは、少しリアルな路線のコメディだ。
 殺し屋たちの舞台を率いるリーダーは、爆弾やらRPGが大好きだ。冒頭である家族を襲撃するシーン、呼び鈴が鳴り父親がドアに近づくとドアが粉々に吹っ飛び、サプレッサー付きの拳銃をもった男が入って来る。お馴染みのプシュッ、プシュッと大虐殺。静かに殺したいのか、音なんか気にしてないのか全くわからない。
 最後、殺し屋の部隊が家族を襲撃するときはRPGをぶっ放し、その後、手下たちは機関銃やらサブマシンガンやらアサルトライフルをぶっ放しまくる。が、リーダーは相変わらずサプレッサー付きでプシュッ、プシュッ。きっと長年の習慣で、サプレッサーをつけてないと落ち着かないんだろう。
 そのうち手下たちは、両手にサブマシンガンを手にした長男に瞬殺される。
 リーダーは流石に殺されずに、背後から子供二人に銃を向ける。二人は絶体絶命、だが拳銃の弾切れで命拾いするという、百年ぶりくらいにみた展開だ。
 今までのトーンいくなら、かなりリアルな展開にすれば、バランスのとれた後味で終わっただろう。
 ジョバンニや女房がいろいろ問題を起こすが、これもかなり振り切っている。ジョバンニは水道の水が茶色いから、水道屋や近所の企業の社長を病院送りにし、最後は企業の巨大タンクを時限爆弾でぶっ飛ばす。女房はスーパーで悪口を言われたのでスーパーを爆破する。
 こんなバランスだったら振り切ったアホなコメディにしたほうが面白かった。最後の襲撃も子供たちには戦闘訓練を受けさせていた設定にし、家族みんなで一致団結して乗り切る流れにしたほうがよかった。警護の二人の警官は殺されて、トミー・リー・ジョーンズは撃たれて重症、家族が逆にFBIを助ける。そうすれば最後のセリフ通り、家族の絆は深まり、ついでにトミー・リー・ジョーンズとの絆も深まり、なんかいい感じに映画が終わっただろ。

※ ついでだが、ディアナ・アグロンの吹き替えがgleeと同じ声優で安心した。あと劇中でなんか一瞬、ダミアン・マクギンティー・Jrが映ってたような気がしたが、気のせいかな。