2014/12/02

渇き


【物語】※ネタバレあり
 藤島(役所広司)は腕の良い元刑事だ。妻(黒沢あすか)が車で男といちゃついているのを見つけブチ切れた。その車に自分の車で突っ込んだ。WOW!何が起こったかも分からない間男を引きずり出しボコボコにした。妻は顔に大きなキズを負った。結局、職も家族も失った。今は警備員で食い繋いで言える。


 ある日、妻から連絡があった。娘の加奈子(小松菜奈)が行方不明になったので探してほしいと。
 藤島は加奈子を探し始めた。加奈子の周辺にはヤクの匂いがした。どうも”悪い友達”の影響でワルガキたちのドラッグビジネスに関係しているようだ。
 藤島は思った。それならワルガキ共を片っ端から締め上げ、加奈子の居所を聞き出せばいい。そんな連中を追うのも締めあげるのも簡単な事だ。藤島は刑事に戻ったように生き生きと捜査をすすめた。
 だが事はそんなに簡単では無かった。ヤクザと金持ちに雇われた殺人狂に率いられた部隊が加奈子を追っていた。そいつらは行く先々で何ふり構わず人を殺していた。警察もその殺人事件をおっているふりをしながなら実のところ加奈子を追っている。
 藤島は娘を探し続けた。そして知った。娘の正体を。
 加奈子は自分に好意を持ってる人間を見つけると、それを魅了した。そして変態の金持ち連中の売春の相手をさせた。ヤクや暴力も使い売春を続けさせる。
 そしてある時、加奈子はその連中のお楽しみ中の写真を持って消えた。だからどいつもこいつも血眼になって加奈子をさがしているのだ。
 藤島は加奈子を探した、加奈子を自分の手で殺すために。いや本当はどうしたいのかもわからない。藤島は狂いながら加奈子を探し続ける。その過程で人を殺し、殺されかけ、女を犯し、拷問し、拷問され、狂いながら、加奈子を探し続ける。狂っても藤島は優秀な刑事だった。
 加奈子の居場所を知っている人間を見つけ出した。加奈子の元担任(中谷美紀)だ。元担任の娘が加奈子に目をつけられ、売春させられた。元担任はそのことを加奈子から直接聞き、激昂し、殺して山に埋めた。
 もうとっくに死んだ加奈子を追い回していたのだ。藤島は元担任を山に連れて行き加奈子の死体が出てくるまで穴を掘らせつづけた。

【点数】70点(百点満点)

【感想】※ネタバレあり
 面白い、には面白い。だが少し長い、最後の方は少しダレる。憔悴しきった藤島を描くために、狙ってるのかもしれないが。
 藤島というキャラクターは良い。爽快だ。手段を選ばず突っ込んでいきボロボロになりながらも目的を達する。ムカつく奴を全員車でハネるのもいい。
 残念だったのは加奈子役はイマイチな感じだった。あれに惚れるかね、という印象しかなかった。それが映画の説得力を削いでいる。
 役所広司以外の演技ははなにも残らない、そんな映画だった。