2016/02/06

駆込み女と駆出し男



【物語】※ネタバレあり


 江戸時代末期、徳川の世終わりが始まる少し前。女たちは離縁したい時、東慶寺に駆け込んだ。離縁が認められると、二年間東慶寺で尼さん同様の生活を過ごした後に離縁が成立する。
 中村信次郎(大泉洋)は戯作者志望の医者見習いだ。天保の改革で息苦しい江戸でひと騒ぎ起こして、叔母の三代目柏屋源兵衛の元に転がり込んだ。柏屋は東慶寺の御用宿だ。駆け込んだ女はまずここで聞き取り調査を行い、それから東慶寺に入るのだ。
 信次郎は、柏屋で色々なトラブルを口八丁手八丁で解決していゆく。
【点数】90点(100点満点)
【感想】※ネタバレあり
 面白い。もともと私は監督の原田眞人が相当好きだ。大抵の作品は全部観ているが、この作品は一二を争うくらいの出来栄えだ。
 久しぶりにこんなに健やかな物語を観た。医者見習いの信次郎が女達の肉体的な傷や心の傷を癒やす手助けをし、傷を癒やした女達は健やかに立ち上がり、旅立っていく。そして信次郎もその女に背中を押され共に夢に向かって旅立っていく。主人公が成長しない話は意味が無いと誰かが言っていた。この映画は本当に素晴らしいと思う。