2014/08/18

ラストマン・スタンディング/Last Man Standing


【物語】※ネタバレあり
  ジョン・スミス(ブルース・ウィリス)は拳銃使いだ。
メキシコに逃げる途中に、テキサスの田舎町に立ち寄った。寂れた町で給油と食事を済ませたらすぐに立ち去るつもりだった。だが車の前を女が通りすぎた。クソッタレ。ギャングのボスの女だった。女を見たことでジョン・スミスは因縁を付けられ車を壊される。
  町の保安官から、町の支配権をイタリア系ギャングとアイルランド系ギャングが争い合っている事を知り、ジョン・スミスは上手く立ち回り金を稼いでから、メキシコに行くことにする。
 ジョン・スミスは車を壊した男―アイルランド系だった―を蜂の巣にして、イタリア系ギャングに雇われる。
 ジョン・スミスは2つのギャングに雇われ、情婦や保安官を通し、情報を売買し金を稼ぐ。酒の取引、強奪、誘拐、殺し、2つのギャングの抗争と駆け引きは、ジョン・スミスが稼ぐのに十分な情報を産んだ。
 ジョン・スミスはアイルランド系ギャングの女を秘密裏に強奪し脱出させた。ジョン・スミスの動きは2つのギャングの抗争を激しくさせていく。ジョン・スミスが女を逃したことがバレる、リンチされ殺される一歩手前で逃げ出した。 ジョン・スミスの筋書きは狂い始めている。
 ジョン・スミスの動きは抗争を激しくさせる。アイルランド系はイタリア系のアジトを襲撃し全員殺した。イタリア系のボスと腹心のヒッキーはメキシコに女を探しに入った。
 ジョン・スミスはイタリア系アジトを強襲し、残っていた部下たちを皆殺しにする。ジョン・スミスはかたをつける為に、ボスと腹心が帰ってくるのを待つ。
 ジョン・スミスはボスと腹心とかたをつける。死ぬべ男たちは全て死んだ。ジョン・スミスは町をたった。

【点数】 65点(百点満点)

【感想】※ネタバレあり
 ブルース・ウィリスが45口径をぶっ放すと、男たちは血煙をあげながら、後ろに5m吹っ飛ぶ、スローモーションで。
 現実にはこうはならない、この世の中はアイザック・ニュートン第三の法則―作用反作用の法則―に支配されてるからだ。5m男をふっ飛ばしたなら、ブルース・ウィリスも後ろに5m吹っ飛ばなければならない。ウィル・スミス メイインブラックの法則と言ってもいい。
 だがこの映画の世界では、この法則はない。そう禁酒法時代のテキサスのギャングが抗争に明け暮れる明け暮れるこの町には、代わりにブルース・ウィリス 45口径の法則が支配している。
 ブルース・ウィリスが45口径をぶっ放すと、男は血煙をあげながら後ろに5m吹っ飛ぶ、スローモーションで。そしてブルース・ウィリスの45口径の弾が切れることはない、ブルース・ウィリスがそう望まない限り。
 このアクションが気持ち良い。ブルース・ウィリスがM1911の二丁拳銃で撃って撃って撃ちまくる。男たちは蜂の巣になって、ふっとばされる。後ろに5m。
 
 この映画は用心棒の正式なリメイクだ。もとはダシール・ハメットの血の収穫から始まった、主人公が対立する組織を上手く立ちまわって壊滅させるというパターンで、数多くの影響を受けた作品が作られた。
 どうしても用心棒や荒野の用心棒と比べられ、評価されるので、世間一般的にな評価は低い。それが不当かどうかはわからない。ただ私は黒澤明の映画が全部、全然ピンとこないので、そういった要素で相対的にこの映画の評価が下がることはない。
 最高の大傑作では決してないが、ブルース・ウィリスがライ・クーダーの音楽にのって、乾いた町で、血煙を上げる。良い映画だと思う。