2014/08/26

ロング・ライダーズ/The Long Riders


【物語】※ネタバレあり
 ジェームズ・ヤンガー強盗団は4つの無法者の兄弟が集まった強盗団だ。共通点は南軍の負け犬ども。強盗団のリーダーはかの有名なジェシー・ジェームズ。あのジェシー・ジェームズ。伝説的な無法者の一人。伝説の一つに列車強盗のエピソードがある。列車強盗で難しいのは列車を止めることだが、ジェシー・ジェームズは列車の前に突っ立ているだけで列車を止めることができたという。


 強盗団は銀行、列車、駅馬車、を好きなだけ襲い、好きなだけ奪い、ロングコートを翻し去っていった。強盗団の退治のためにピンカートン探偵社が雇われた。
 ピンカートン探偵社は彼らを追い回し、彼らの家を襲った。殺す気はなかったが強盗団には加わっていない、少年が死んだ。彼らの家族が死んだ。彼らは少年を殺した探偵を蜂の巣にした。
 ピンカートン探偵社の追跡は激しくなった。強盗団は一旦、バラバラになり身を隠した。少しの間だけ。また彼らはロングコートを着て集まり、銀行を襲った。だが、金を奪うのに失敗した挙句、街中の男たちに銃撃され、逃げ出した。
 無傷なのはジェシーだけ、ジェシーの兄貴のフランクは辛うじて馬には乗れたが、他の兄弟達は馬に乗れるものはいなかった。 ジェームズ兄弟は彼らを置いて、逃亡した。ジェームズ・ヤンガー強盗団は終わった。
 ジェシーは新たなメンバーをあつめた。フォード兄弟だ。フォード兄弟はピンカートン探偵社の犬だった。フォード兄弟はジェシーを後ろから撃ち殺した。
 フランクはジェシーの葬式を条件に投降した。全ては終わった。
 
【点数】70点(百点満点)

【感想】※ネタバレあり
 伝説的なジェームズ・ヤンガー強盗団の物語。ベル・スターも出てくる。アメリカの神話だ。 ロングコートを翻し馬を駆る姿は、神々しささえ感じられる。だが、犬みたいに追い立てられ、銃撃を浴びせられる。そして傷ついた仲間を見捨て、自分たちと同じ無法者に後ろから撃ち殺される無法者の物語だ。
 1980年の映画だが、アクションに迫力がある。CGがないので本当にやるしかない。本物の迫力がある。
 銀行強盗が失敗し街中の人間に銃撃され逃げまわる場面、撃たれ落馬し馬に引きづられるスローモーションは迫力だ。
 圧巻は逃げ場を失い、商店のショーウィンドウを馬でぶち破って中に入り、店の裏の窓をまたぶち破って逃げるシーン。あんなのは初めて観た。馬は臆病だとよく聞くが、それをよくガラスに突っ込ませたものだ、しかも全力疾走で、二回も。
 この街中の人間に置いてられる場面は、本当に最高だ。このシーンのためだけでもこの映画を観る価値がある。

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